(番外編)ガスとIHと電子レンジの話

今回は、レクチンフリーとは関係の無い「番外編」の話です。

あきーの周囲には、

 「電子レンジで加熱するのが気持ち悪い」
 「IHコンロで調理するのがつらい」

という人が、結構います。

(逆に、「まったく気にならない」「気にしたことが無い」という人もいます。)

僕自身は、ガスコンロもIHコンロも両方体験しているのですが、圧倒的に「ガスコンロが良い」と思っていて、引っ越しで物件を選ぶ際には、「ガスコンロかどうか」というのは、重要な検討項目の1つです。

さて、よく混同されがちなのですが、

 「電子レンジでの加熱と、IHクッキングヒーターの加熱は、原理がまったく別」

です。

 (電子レンジは、マイクロ波で、食材中の水分子を直接振動させて加熱する)
 (IHは、鍋の電気抵抗によって生み出された熱で、食材を間接的に加熱する)

 (ちなみに、オーブンレンジの「オーブン機能」「グリル機能」も、原理はまた別です。)

なので、

 「電子レンジでの”加熱中”に、不調・不快感を感じる」
 「IHコンロでの”調理中”に、気分が悪くなる」

というのと、

 「電子レンジで加熱した”食べ物”を不味いと感じる(食べると体調を崩す)」
 「IHコンロでは上手に調理できない」

というのと、

 「食材の水分子を直接振動させて加熱するのは不自然な感じがする」

というのは、
それぞれ、”別の問題”として扱う必要があります。

まず、「電気調理器を使った調理中に、電磁波的な何か(?)で気分が悪くなる」というのは、「Wi-Fiで頭痛がする」というのとまあ似たようなもので、「敏感な人はとても辛いけれども、気にならない人は全く気にならない問題」のようです。

基本的には、電磁波の発生源から距離を取ればある程度は楽になるはずなので、

 オーブンレンジの自動調理機能や、スロークッカー(電気圧力鍋など)、炊飯器などを使う際には、「食材を入れてボタンを押せば後は放置でOK」という状態にして、機器から離れて別のことをする

という形にすれば、
比較的楽に、文明の利器の恩恵を与ることができますね。

ただ、IHコンロに関しては、調理中に距離を取るわけにもいかないので、物件選び・設置工事の段階から、「(もし選べるのなら)電磁波などに敏感な人は、ガスコンロを選ぶと良い」といった感じです。

「ビルドインIH付きの物件に住んでいるけどIHが苦手で困っている!でも諸々の事情でガスコンロには替えることができない!」という人は、
最終手段として、

 「卓上ガスコンロを買う」(IHコンロの上に卓上ガスコンロを置いて、ガスで調理する)

という手があります。

もちろん、「IHコンロでも気にならない」「ちょっと我慢すれば大丈夫」という人は、ここまでしなくて良いと思いますよ。

続いて、「電気で調理したものを不味いと感じる」「上手に調理できない」という人は、

 「ガスコンロとIHは使い勝手が異なるので、調理時間や調理法の見直しが必要なこともある」
 「電子レンジで上手に温めるのにはそれなりにコツが必要」

ということを意識してみましょう。

ひょっとしたら、「加熱が不十分」だから、不味いと感じたり、食べて体調を崩したりしているかもしれないのです。

例えば、IHだと、フライパンを煽ることができないので、
ガスコンロの感覚そのままにチャーハンなどを作ろうとすると、とても不味くなってしまうかと思います。

(フライパンを熱源から離さずに、前後に揺するのが正解。
 食材をひっくり返したい時にはフライ返しを使うのが良いですね。)

電子レンジで加熱する場合には、加熱ムラを避けるために、
食材の置き方やお皿の置き方に気を付けたり、
あるいは、加熱途中で一時停止して、途中で混ぜたり、ひっくり返したりすることが必要なこともあります。

(高機能・高価格なレンジは、センサーで良い感じに調整してくれるようですが、過信は禁物。)

あと、「レンジで加熱したものは冷めやすいので、調理後すぐに食べることを心掛ける」などですかね。

こうしたことに気を付けても、尚、電気で調理したものを不味いと感じるのであれば、
後は、

 「手軽さを取るか、美味しさを取るか、2つに1つ」

で、

 「味に妥協して便利な道具を使うか、手間を掛けて火を使って調理するか」を、自分の価値観に従って”選択”する

ことになります。

最後に、「電気で調理すること自体に違和感を感じる」という場合には・・・

 「電子レンジでの加熱と、IHでの加熱は、原理が別で、IHでの加熱はあくまで間接的なものである(電磁波などで食品を直接温めているわけではない)」

ということを理解したうえで、

 「調理に電気を一切使いたくないのか?」
 「ヒーター加熱ならOKなのか?」
 「IHはOKなのか?」

といったことを、
これまた、自分の価値観に従って”選択”すると良いでしょう。

ちなみに、マイコン炊飯器などは「電熱ヒーター」で”鍋底を加熱する”仕組みです。

IHは、「電磁誘導加熱」で、”鍋そのものを発熱させる”仕組みですね。

「IH調理器具を使って、食材が大量の電磁波を浴びるのはどうなのか?」というのを気にする人もいるかもしれませんが、
僕としては、

 「Wi-Fiやスマホの電波が飛び交っている世の中なので、調理器具だけ気を付けてもあまり意味は無い」

と思っています。(個人的見解です。)

もっと言えば、「冷蔵庫からも電磁波出てるけど、そこに食材入れるのはいいの?」という話にもなりますしね。

ただまあ、確かに、IHの方がマイコン式よりも出力が高く、人によっては体感レベルで不快に感じるケースはあるでしょうから、
電磁波に特に敏感な人は、その辺りのことも考慮してもよいかもしれません・・・

・・・が、そこまで敏感な人は、そもそも電気調理器を使わずに、無難に「ガス」で調理するのをおすすめします。

必ずしも炊飯器を使わなくても、「ガス&鍋でご飯を美味しく炊く」こともできますからね。

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参考までに、あきーの場合は、

 「調理中に浴びる電磁波はきつく感じるけれども、食材をIHやヒーターで加熱するのはOK。電子レンジでの加熱はちょっと気になる」

といった感じなので、

 「IHコンロは、調理中に距離を取りづらいので、可能な限り避ける(選択肢が他に無ければ我慢して使う。)」
 「IHのスロークッカーや、オーブンレンジのオーブン機能・グリル機能は、物理的に距離を取りつつ最大限活用する」
 「電子レンジは、やや苦手だけれども、便利なのでそれなりに使う」

といった形で過ごしています。

余談ですが、うちで使っている『バーミキュラ ライスポット』は、IH調理器ですが、個人的には全く気にならないです。

一方、シャープのヘルシオの稼働状態は、僕にはかなりきつかったです・・・が、これも人によっては大丈夫みたいですね。

まとめると、

 「電気調理器を不快に感じるかどうかは、個人差がとても大きいので、自分が平気な(耐えられる)範囲で、電気調理器を活用しましょう!」

です。

「健康への影響」を考えるなら、「電気か?ガスか?IHにするか?マイコンか?」といったことで延々と悩むよりも、一刻も早く、圧力鍋を導入する&レクチン食材を少しでも減らす方が効果的だと思いますよ!

「現代日本では、完璧な電磁波対策をするのはどうやっても不可能」なのですから、適度に割り切って、ゆるーく電気調理器を活用するのがおすすめです。

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